2026-03-27
住宅ローンが残っていても、住み替えは可能です。ただし、今の住まいを売ったお金で残債を完済できるかどうかで、進め方は大きく変わります。
とくに住み替えでは、売却と購入を別々に考えるのではなく、残債、売却見込み額、新居の予算、諸費用まで含めて全体で判断することが大切です。最初に資金計画を整理しておくと、途中で無理のある買い方になりにくくなります。
本記事では、住宅ローンが残っている状態で住み替える方法や、売り先行と買い先行の違い、住み替えローンの注意点、進め方の流れを順に解説します。
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目次
住み替えでは、今の家を売るタイミングで住宅ローンをまとめて返済できれば、次の住まいへ進めます。そのため、住み替え前に必ず完済していなければならないわけではありません。
ただし、売却時には原則としてローン残債を返し、抵当権を抹消できる状態に整える必要があります。抵当権の抹消は自動ではなく、完済後に必要書類をそろえて登記手続きを進めます。
つまり、住み替えができるかどうかは、残債があること自体ではなく、売却時にどう完済するかを組み立てられるかで決まります。ここを曖昧にしたまま新居探しを始めると、予算もスケジュールもぶれやすくなります
▼ 資金計画の考え方を押さえる ▼
資金計画を確認する
最初にやるべきことは、今の住宅ローン残高を正確に把握することです。返済予定表だけで判断せず、金融機関の残高証明や返済予定の確認資料まで見ておくと、計画の精度が上がります。
次に、今の家がいくらで売れそうかを査定で確認します。このとき大切なのは、査定額を見るだけではなく、売却にかかる仲介手数料や登記費用なども含めて、手元にいくら残るかまで見ることです。
売却見込み額から諸費用を差し引いても残債を返せる状態なら、住み替えは進めやすくなります。一方で、売却代金だけでは完済できない場合は、自己資金で補うか、住み替えローンなど別の方法を検討する必要があります。
▼ 諸費用込みで考えてみる ▼
諸費用総額を予測
売り先行とは、先に今の家を売ってから新居を買う方法です。住み替えで失敗を防ぎたい方にとって、まず検討しやすい進め方といえます。
理由は、売却額が確定してから新居の予算を決められるためです。残債を返したあとに使える自己資金も見えやすく、無理のない借入額を判断しやすくなります。
また、二重の返済負担を抱えにくい点も売り先行の強みです。返済計画が先に固まるため、購入時の判断に落ち着きが出やすくなります。
一方で、売却後に仮住まいが必要になる場合があります。引っ越し回数や仮住まい費用が増える可能性があるため、資金面だけでなく生活面の段取りも含めて考えることが大切です。
▼ 自分に合う方法を見極める ▼
向く進め方を確認する
買い先行とは、先に新居を購入し、その後で今の家を売る方法です。住みたいエリアや間取りの条件がはっきりしていて、希望物件を逃したくない場合に選ばれやすい進め方です。
この方法の利点は、仮住まいを挟まずに住み替えしやすいことです。生活の切り替えがしやすく、学校区や通勤などの都合にも合わせやすくなります。
ただし、今の家が売れる前に新居の資金を動かすため、資金計画は慎重に組む必要があります。売却が長引くと、旧居のローンと新居の支払いが重なる可能性があり、家計への負担が大きくなりやすいからです。
買い先行を選ぶなら、売却開始の時期、価格設定、手元資金の余力まで先に固めておくことが欠かせません。条件のよい物件を見つけたとしても、売却の見通しが曖昧なまま進めるのは避けたほうが安心です。
▼ 買い先行の注意点を知る ▼
注意点を確認する
売却代金だけでは住宅ローンを完済できない場合に、選択肢の一つとなるのが住み替えローンです。一般的には、旧居の残債不足分と新居の購入資金をあわせて借りる仕組みとして扱われます。
この方法を使うと、自己資金だけでは不足を埋めにくいケースでも住み替えを進められる可能性があります。ただし、借入額が大きくなりやすく、審査も慎重に見られやすいため、誰でも使いやすい方法とはいえません。
また、返済総額や毎月の返済額が重くなりやすい点にも注意が必要です。今後の生活費まで含めて無理がないかを確認しなければ、住み替え後の負担が大きくなります。
まずは通常の売却で完済できるかを見極め、そのうえで不足額、借入期間、返済比率を具体的に確認する流れが現実的です。住み替えローンありきで動くのではなく、最後の有力候補とする視点が大切です。
▼ 他の進め方とも比べてみる ▼
進め方を比較してみる
住み替えは、順番を決めて動くほうが失敗しにくくなります。まずは、金融機関でローン残高や完済条件を確認しましょう。あわせて不動産会社へ査定を依頼し、いくらで売れそうか、どのくらいの期間がかかりそうかを整理します。
次に、売り先行か買い先行かを決め、新居の予算を設定します。この段階で諸費用や引っ越し費用も含めておくと、購入条件を現実的に決めやすくなるでしょう。
その後、売却活動と新居探しを進め、条件がまとまったら契約へ進みます。売却と購入の引渡日をどう合わせるかが重要なので、契約日だけでなく決済日の調整まで早めに確認しておくことが必要です。
最後に、売却代金などでローンを完済し、抵当権抹消の手続きを進めます。金融機関から受け取る抹消関係書類は、決済前後の段取りに関わるため、受取時期や必要書類も事前に確認しておくと安心です。
▼ 決済までの流れを押さえる ▼
流れを確認してみる
住み替えの費用は、新居の購入費用だけではありません。今の家を売る費用と、新しく買う費用の両方がかかるため、想定より膨らみやすい点に注意が必要です。
売却側では、仲介手数料、抵当権抹消に関する費用、印紙税、引っ越し費用などが発生します。抵当権抹消では、法務局での手続きや、必要に応じた司法書士への依頼も想定しておくと現実的です。
購入側では、仲介手数料、登記費用、住宅ローンに関する事務手数料、火災保険料などがかかります。さらに、仮住まいが必要な場合は家賃や荷物の保管費も上乗せされます。
住み替えで資金計画が崩れやすいのは、売却価格ばかりに目が向くからです。実際には、手取り額と総支出を並べて見ないと、使える自己資金は判断しにくいため、一覧で整理してから進めることをおすすめします。
▼ 費用の全体像を確認しておく ▼
全体像を確認する
住み替えが長引く原因の多くは、価格設定と段取りのずれにあります。とくに売却価格を強気にしすぎると、住み替え全体の予定が後ろへずれやすくなるので注意が必要です。
また、新居の条件を広げすぎると比較に時間がかかり、逆に絞り込みすぎると購入機会を逃しやすくなります。そのため、優先順位を三つほどに絞っておくと、判断がぶれにくくなるのでおすすめです。
そのほかにも金融機関への確認も後回しにしないことが大切です。全額繰上返済には手続き期限や経過利息の扱いがあるため、売却日が見えてきた段階で、必要な準備を早めに確認しておくと決済がスムーズに進むでしょう。
そして不動産会社へは、売却だけでなく購入側の予定も共有しておくと、価格調整や引渡し時期の相談がしやすくなります。住み替えは片方だけを早く進めればよいわけではなく、売る、買う、借りるを同時に整える視点が重要です。
▼ 売却と購入の流れを揃える ▼
流れを整理してみる
もっとも注意したいのは、売れたら何とかなる前提で進めないことです。住み替えでは、売却価格が想定より下がるだけで、借入計画や購入条件が大きく変わることがあります。
次に注意したいのは、月々の返済額だけで判断しないことです。住み替え後は固定資産税や修繕費、管理費、お子さんがいる場合は教育費なども重なるため、住宅費全体で見ないと負担感を見誤りやすくなります。
さらに、住み替えローンや買い先行では、審査や日程調整に時間がかかることがあります。契約後に慌てないよう、必要書類、自己資金、勤務先情報などは早めに整えておくと安心です。
住み替えを成功させるコツは、希望条件を増やすことではなく、先に数字を固めることです。残債、査定額、諸費用、借入可能額が見えてくると、選ぶべき進め方も自然に定まってきます。
▼ 住み替え前の注意点を押さえる ▼
注意点を確認する
住み替え前の不安を減らすには、感覚ではなく数字と順番を見える形にすることが大切です。住宅ローンが残っている場合は、今の家がいくらで売れそうかだけでなく、残債や諸費用を差し引いたあとに手元へいくら残るかまで確認しておくと、判断しやすくなります。
また、売り先行と買い先行のどちらが自分に合うかを早めに決めることも重要です。資金計画を優先したい場合は売り先行が向いており、住み替え先の条件を優先したい場合は買い先行も選択肢になりますが、どちらも家計への負担を踏まえて選ぶ必要があります。
さらに、住み替えでは新居の購入費だけでなく、仲介手数料や登記費用、引っ越し費用、仮住まい費用なども発生する可能性があります。こうした支出をあらかじめ整理しておくと、予算オーバーや予定の遅れを防ぎやすくなります。
▼ 家計に合う進め方を考える ▼
進め方を比較してみる
住宅ローンが残っていても、住み替えは可能です。ただし、進めやすさは残債の有無ではなく、売却代金でどこまで完済できるか、足りない分をどう補うかで決まります。
住み替えを考え始めたら、まずはローン残高と売却見込み額を確認し、売り先行か買い先行かを選ぶことが大切です。そのうえで、諸費用まで含めた資金計画を整えると、次に取るべき行動が見えやすくなります。
焦って新居探しから始めるより、最初に数字をそろえるほうが結果として動きやすくなります。住み替えを無理なく進めるためにも、売却と購入を一つの計画として見ながら準備を進めていきましょう。
最後に...

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