二世帯住宅は売れにくい?その理由と不動産売却を円滑にするコツを解説

二世帯住宅は売れにくい?その理由と不動産売却を円滑にするコツを解説

この記事のハイライト
●二世帯住宅は大きく分けて完全分離型・一部共有型・完全同居型がある
●少子高齢化や核家族化によって二世帯住宅の需要が減少している
●仲介での売却が難しい場合は不動産会社による買取がおすすめ

同居していた親が亡くなり、住み替えで二世帯住宅を売却したいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
二世帯住宅は間取りが特殊なうえ売却価格も高くなりやすいことから、一般的な住宅よりも売れにくいとされています。
スムーズな売却を目指すためにも、二世帯住宅が売れにくい理由と対策方法を考えておきましょう。
この記事では二世帯住宅の基礎知識をはじめ、売れにくいとされる理由、円滑に売却するコツなどを解説します。
大阪府大阪市東住吉区で二世帯住宅の売却をご検討中の方は、ぜひ参考になさってください。

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売れにくい不動産とされる二世帯住宅の種類とは

売れにくい不動産とされる二世帯住宅の種類とは

一口に二世帯住宅といっても、間取りによってそのスタイルは大きく異なります。
まずは二世帯住宅の種類から確認し、それぞれのメリットやデメリットを把握しておきましょう。

完全分離型

完全分離型とは、親世帯と子ども世帯の生活空間が完全に分かれている住宅のことです。
たとえば1階に両親が住み、2階に子ども夫婦が住んでいる住宅は、完全分離型に該当します。
そのほかにも、住居を左右に分けてそれぞれ個別の住宅として利用するパターンもあります。
完全分離型のメリットは、お互いのプライバシーを確保しやすいことです。
生活空間が完全に分離しているため、生活スタイルの違いによって揉める心配も少ないでしょう。
その一方で、玄関や設備などが二世帯分必要なので、建築費用が高いというデメリットもあります。

一部共有型

一部共有型とは、一部の生活スペースを親世帯と子世帯で共用する住宅のことです。
どこを共有とするかは各世帯によって異なりますが、玄関、水回り、台所などが多いでしょう。
玄関だけを共有にして、あとはすべて分離しているような住宅も一部共有型に該当します。
一部共有型のメリットは、プライベート空間を確保しつつも、完全分離型に比べると建築コストを抑えられる点です。
また、お風呂や台所など水やガスを多く使う場所を共有すれば、光熱費を節約できるというメリットがあります。
一方で、完全分離型より両世帯の音が聞こえやすく、また共同部分の使い方で揉める可能性がある点がデメリットです。

完全同居型

完全同居型とは、寝室や子ども部屋などの個室を除き、ほぼすべてのスペースを共有する住宅のことです。
家事や育児を互いに助け合っておこなえるほか、他のタイプに比べてもっとも建築費を抑えられるというメリットがあります。
また間取りが通常の一戸建てとほぼ変わらないため、将来子世帯のみで暮らすときも大規模なリフォームが必要ありません。
一世帯で住むことになっても、親世帯が使っていた寝室は子ども部屋にするなど、無駄な空間が生まれにくいです。
ただし生活スペースの大半を共有するため、お互いのプライバシーを確保しづらいというデメリットがあります。
親世帯と子世帯の生活スタイルが異なると生活音がストレスになり、トラブルになってしまうかもしれません。

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不動産売却で二世帯住宅が売れにくい理由とは?

不動産売却で二世帯住宅が売れにくい理由とは?

二世帯住宅をスムーズに売却するには、売れにくいとされる理由を把握して対策を練ることが大切です。
なぜ二世帯住宅は一般的な一戸建てよりも売れにくいのか、ここからはその理由を解説します。

通常の一戸建てに比べて需要が低い

そもそも二世帯住宅は、通常の一戸建てに比べると需要が少ない傾向にあります。
これには少子高齢化や核家族化が関係しており、祖父母と親子世代が同居する世帯が減少しているためです。
実際に令和2年度の国勢調査では、5人以上の世帯の割合は2015年から10%以上も減少しているとの結果が出ています。
マイホームの購入を検討している方のほとんどが、夫婦もしくは夫婦と子どもといった家族構成です。
親世帯や子世帯との同居を前提として住宅を探す方が少ないことも、二世帯住宅が売れない理由の1つといえます。

売り出し価格が高くなりやすい

二世帯住宅は、通常の住宅よりも設備や部屋数が多いことから、建築コストが高くなりがちです。
そのため、売主としてもなかなか低い価格で売り出す決断ができず、売り出し価格が高くなる傾向にあります。
なかでも完全分離型は、建築時に2棟分の費用がかかるケースもあり、その分売り出し価格も高くなりやすいです。
売り出し価格が高いと買主に割高な印象を与えてしまうため、二世帯住宅が売却しにくい理由の1つとなっています。

心理的瑕疵物件の疑念を抱かれやすい

二世帯住宅は、親の死や子世帯の離婚などをきっかけに売り出すケースが少なくありません。
このような売却理由は、買主からするとマイナスなイメージに繋がり、敬遠される可能性があります。
だからといって、買主の購入意欲を削ぐような事柄がある場合には、それを隠して売却してはいけません。
たとえば親の死を理由に二世帯住宅を売却する場合、亡くなった状況などによっては心理的瑕疵に該当します。
心理的瑕疵とは、買主に心理的な抵抗が生じる恐れのあることがらのことです。
物件に心理的瑕疵がある場合は、必ず買主に伝えてから売買契約を結ばなければなりません。
マイナスな情報を隠して売却し、あとで買主がその事実に気付いた場合、損害賠償や契約解除を請求される恐れがあります。

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売れにくい不動産とされる二世帯住宅をスムーズに売却するコツ

売れにくい不動産とされる二世帯住宅をスムーズに売却するコツ

二世帯住宅は一般的な住宅に比べると売却しにくいですが、工夫次第では早期売却も可能です。
最後に、二世帯住宅をスムーズに売却するコツや注意点を解説します。

収益物件として売却する

完全分離型の二世帯住宅は、賃貸住宅やシェアハウスとして売り出すのも選択肢の1つです。
住居用に限定せず収益物件としての利用も可能にすれば、買主の幅が広がるため、成約に繋がる可能性が高まるでしょう。
ただし、収益物件として売却する場合は立地が重要なため、物件によっては売れ残ってしまうこともあります。

リフォーム後に売り出す

二世帯住宅が売却しにくい理由の1つに、間取りが特殊で需要が少ない点が挙げられます。
この問題を解消するために、リフォームをしてニーズに合った間取りにしてから売り出す方法があります。
新築同様にきれいにすれば、新築よりもコストを抑えてきれいな家に住みたいという方からの需要が高まるかもしれません。
ただし、リフォームをするにはそれなりの費用がかかり、かかった費用を全額回収するのは難しいとされています。
あまりにも大規模なリフォームをすると、費用を回収できずに赤字になってしまう可能性があるため注意が必要です。
損をしないためにも、リフォームを検討される場合は、不動産会社に相談してから判断することをおすすめします。

不動産会社に買取を依頼する

仲介による売却が難しいと感じる場合は、不動産会社による買取を検討してはいかがでしょうか。
買取であれば不動産会社が直接物件を買い取るため、仲介による売却のように売れ残る心配がありません。
また1週間から1か月ほどで現金を受け取れるため、不動産を即現金化したい方にもおすすめです。
売却価格は仲介に比べると低くなりやすいですが、早く手放したい方は買取も視野に入れておくと良いでしょう。

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まとめ

少子高齢化や核家族化により、二世帯住宅を購入する方は減少傾向にあります。
なかでも間取りが特殊な完全分離型は、売却に時間がかかるかもしれません。
仲介による売却が難しいと感じる場合は、ぜひ不動産会社による買取も検討なさってください。
東住吉区の不動産のことならインテリジェンスへ。
地域密着型で約80年の東住吉区を中心とした売買実績があります。
お客様に寄り添ったご提案をさせていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。


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